昨年は、初めての4年生が統一機構の動物看護試験に挑戦し、4名が受験し4名ともに合格しました。また、同時に家畜人工授精師に合格した生徒さんもいました。よく頑張りました。本当におめでとうございます。小野先生をはじめ動物看護試験のために指導してくださった先生方の努力に感謝しています。

 

 合格者を社会に送り出すにあたり、動物看護の在り方について少し考えました。

 

 今後、継続して優秀な人材を育成し、安定的に供給していくことが必要です。そのためには獣医看護師の資格を国家資格にして、社会的な認知度を上げるとともに獣医看護師の責務を明確化し、活躍の場を広げることが必要でしょう。

 獣医には獣医師法があり、獣医とは何か?何ができるか?獣医の社会的責務とは何か?が明示されています。一方、獣医看護(動物看護)については獣医看護師法というものはありません。現状では社会的に獣医看護師という存在は規定されていないということです。

 「感染症法」や「動物の愛護と管理に関する法律」を見ても、獣医師や動物取扱責任者、実験動物管理者など、その責務が告知され、書かれていますが動物看護師については触れられていません。毎年、獣医師を上回る数の動物看護師が育っていく現実を見ると、早期の対応が必要と思われます。

 

 獣医看護師を法制化するには、社会が納得する職種にする必要があります。例えば、産業動物(家畜)の獣医診療に獣医師とチームを組んで参加することができれば早道です。獣医師がその職務を明確化されたのは、明治9年内務省が「伝染牛疫予防法」を公示し、獣医技術者の動員などの予防措置を決めたこと、明治19年に「獣類伝染病予防規則」が公布され、牛、馬、羊、豚を対象に牛疫の他に炭疽、鼻疽、皮疽、牛肺疫、口蹄疫、羊痘が追加され、農商務次官により獣医が診療、届出など防疫の第一線に立つ責務を負った時からです。

 

 

 

従って、具体的な戦略としては、以下のようになります。

獣医大学で大学の家畜を使用して手術補助や検査、採材、麻酔等の実技、スキルを身に着ける。大学の実習用の大動物は病院に来る患畜と異なり、獣医看護の学生が獣医とチームを組んで対応しても違法にはならないと思います。あくまで病院実習のための基礎実習の扱いになります。

②大学でこうしたシステムができれば、獣医学生と同様に大動物の大学病院等で、資格前に獣医師とチームを組んで学修活動できるようになるかもしれません。獣医学生は以前には、病院で診療活動に参加することは違法でしたが、解釈が変わり、獣医師の指導の下で、一定の診療活動ができるようになりました(医学生、看護学生、薬学生等でも同様です)。

こうすれば卒業後も獣医師とともに産業動物分野で仕事ができます(獣医看護師法を作るか、獣医師法に獣医看護の資格と責務を追記する等の必要があるかもしれません)。

④畜産品は衛生管理、品質管理が厳しく、家畜伝染病予防法、と畜場法、食品衛生法、食品安全基本法等々の縛りがあり、公衆衛生に大きくかかわります。獣医師が国家資格になる理由の主な要因です。

この分野で獣医師とチームを組む獣医看護師は、社会的責任を果たすためにも国家資格化しなければならないでしょう

⓺特に畜産品の国際貿易(輸出)等がからんで来ると、農場からと畜場、流通までの安全性を問われることになり、農家での獣医学的管理(獣医看護も含まれる)も問われる場面が出てくるでしょう。将来を見据えて、戦略を立て実践していくことが大事です。

 

ウィキペディアでは「動物看護師は動物病院等で働く獣医療補助者を指す。VT (veterinary technician) 、VN (veterinary nurse)、 AHT (animal health technician:アハト)」 として、その業務は、以下のように紹介されています。

獣医師の指示の下の診療補助、

カルテ作成、

③入院患畜の食事健康管理・しつけ・世話、

④血液や糞便の検体検査(細胞培養等)、

調剤、清掃、受付、

⑥飼い主に対する説明・指導など多岐に渡る。極めて重要な職務を担っており、専門的で高度な獣医学動物科学等の知識を有していることが望まれる、となっています。獣医師のやる診断・治療以外のほとんどすべてを引き受けているわけです。しかし、法的な裏付けがないので、診療事故が起きたときに、ペット動物の所有者が訴えた場合、上記の行為によっては獣医師法違反等で訴訟されかねない気もします。

 これだけの専門職をこなす人材が社会的な位置づけが曖昧なままいることの方が奇妙です。一方、動物病院以外に、ペットショップトリミングサロン、ペット保険会社、その他動物系施設・企業などを従事の場とすることもある」とも書かれています。そして、①「資格が曖昧であること。特に資格が無くとも業務に従事できること。②動物看護師の就業希望者数が需要を上回っていること等から一般の動物病院での労働待遇が劣悪であることが多く、勤務時間、給与待遇、福利厚生面等で一般社員として採用雇用されていても、アルバイトなどの一時雇用と同等かそれ以下の待遇しか与えられていない場合も多く、獣医師と比較して非常に劣悪な待遇であることが多い。

  近年増加傾向にある「24時間診療」を掲げた動物病院での勤務は、労働勤務時間の曖昧さ(病院経営者が故意に労働勤務時間を曖昧にして報酬を抑えている場合も多い)など動物看護士の労働環境をさらに悪化させる傾向にある。動物看護師に対する法制度の不備から動物病院の「ブラック企業」化を助長している」と書かれています。早急な対応が必要ではないかと思います。

 

妻と作った人形。

娘の修学旅行の写真をもとにしました。

オリジナルの写真です

 

娘のドイツ時代のカーニバルの写真です。大家さんは子ネズミちゃん「モイスヒェン」といっていました。

下の人形は妻の作品です。

先日、妻の作品が創刊700号記念家庭画報大賞の佳作に入りました。

題「何して遊ぼう」です。