2016 年2月19日は埼玉県での最後の動物取扱者研修です。

NHKラジオ講座の、第11回の講義はペット動物由来の感染症です。

動物取扱い責任者研修のスライドをみながら聞くと分かり易いと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=Aka6517iwDc

研修講演を聞いた後でも、是非聞きなおしてください。

ペット動物由来感染症以外にも食品由来感染症など、You Tubeに載っています。

https://www.youtube.com/watch?v=MRJe2MFdTrg

 

2015年の動物取扱責任者研修は埼玉県です。27年11月16日に「熊谷文化創造館さくらめいと」で、8月18日の1回目に続く2回目の講演を行いました。スライドを手直ししました。

新しいものをホームページに掲載すると言いましたので、アップします(旧版は削除しました)。今日の講演を振り返って参考にしてください。

 

 スライドは、最初に個人で飼っている場合に、よく見られる感染症の特徴について説明します。外表感染も内部感染も、主として常在菌(大腸菌、緑膿菌、連鎖球菌など)による感染症がほとんどです。他方、シェルター等の群飼育をしている場合の感染症は、主として伝播力の強いウイルス感染症や複合感染(多数の病原体による混合感染)です。

 すなわち、同じペットの感染症でも、個別飼いの場合は、細菌感染症が多いのに対し、群飼育ではウイルス等の感染症が多くみられます。疫学でいう基本再生産数(R0:アールノート)の、群れ飼いへの影響について考えてみます。また、異種の動物を一緒に飼育する場合に、種を超えて感染症が起こる場合もあります。そうした例についても紹介します。

 

 ここでは、輸入動物の大量死について説明します。多くは輸送中の事故や衛生管理の不手際(熱中症、水や餌の不足、ストレスなど)ですが、感染症の原因が明らかになったケースもあります。輸入ペットの大量死亡事故例、輸入ペットの病原体保有状況調査、また、輸入感染症(海外にしかない感染症)と思われていたヒストプラズマ症(真菌感染症)が既に、わが国に侵入し、定着し始めている事例について紹介します。要点は振返りにまとめてあります。

 

 ヒトと動物の共通感染症は、動物由来感染症だけとは限りません。人から動物に感染するもの(人から動物に行って、ヒトに戻るケースもあります)を最初に取り上げます。サル類が多いのですが(麻疹、赤痢)、ヒト結核(人型結核菌)のように人以外にも多くの動物に感染するものがあります。いくつか事例を挙げて説明します。


メインテーマであるペット動物に由来する感染症について説明します。ウイルス、細菌、原虫、真菌、寄生虫という順番で紹介します。ウイルス感染症は、動物間では沢山ありますが、人に感染するペット動物からのウイルス感染症は、狂犬病を除けば、ほとんどありません。ウイルスは宿主の生きた細胞でしか増えられないので、種を超えて感染するケースが比較的少ないこと、また、国際的には野生動物由来のウイルス感染症は多いのですが、ヒトに選ばれたペット動物からくる感染症には、それほど深刻なものはないということでしょう。それだからこそ、ヒトと長く付き合ってこられたわけです。

 他方、細菌感染症には多くのものがあります。細菌感染症としては、パスツレラ症、サルモネラ症、新興感染症であるカプノサイトファーガ菌感染症、コリネバクテリウムウルセランス感染症、古くから知られているネコ引っ掻き病、オウム病、Q熱、レプトスピラについて紹介します。

 

原虫は単細胞の原生動物門に属する、病原性微生物です。海外にはマラリアやレーシュマニア、トリパノソーマといった熱帯病がありますが、先進国のペット動物に由来する重要なものとしては、クリプトスポリジウムとトキソプラズマがあります。クリプトスポリジウムは哺乳動物(家畜や野生動物)からの水系感染(オーシスト:受精卵)は、水道の塩素濃度では不活化出来ません、またトキソプラズマの自然宿主はネコで、猫糞便のオーシストや豚肉などのシストからの感染がよく知られています。しかし、両原虫は鳥類も感染します。今回は、その点に注目して紹介しました。真菌は前に紹介したヒストプラズマ症の他には、鳥類由来のクリプトコックス症が需要です。

 

最後は寄生虫感染症です。寄生虫は線虫、吸虫、条虫とありますが、ペット動物に由来する感染症としては線虫(犬糸状虫、アライグマ回虫、キンカジュー回虫など)と条虫(瓜実条虫と多包条虫)が問題となります。それぞれの特性と問題点と予防法について紹介します。

 

従来のペット動物(犬、猫、小鳥等)に由来する感染症には、それほど深刻なもの

はありません。いたずらに恐れる必要はありません。しかし、老人や小児、基礎

疾患のある人、免疫不全の人は、通常のペット動物の常在菌や病原微生物でも感染

発症し、時に重篤な経過をとることがあるので注意が必要です。

①動物との節度ある接触

②飼育の衛生管理(適正な糞尿処理)と接触後の手洗い

③飼育動物および飼い主が異常を感じたら、迅速に医師・獣医師に相談すること

が重要です。

また、野生動物や輸入動物(エキゾチックアニマル)、侵入動物(エイリアン

アニマル)はペットには向きません。危険性を認識する必要があります。

ペットショップなどでは、群飼育、異なる産地の動物、異なる種の動物を一緒に

飼育するのは出来るだけ避けたほうがいいです。

 


 

妻と作った人形。

娘の修学旅行の写真をもとにしました。

オリジナルの写真です

 

娘のドイツ時代のカーニバルの写真です。大家さんは子ネズミちゃん「モイスヒェン」といっていました。

下の人形は妻の作品です。

先日、妻の作品が創刊700号記念家庭画報大賞の佳作に入りました。

題「何して遊ぼう」です。