第7回の講義のおまけとして、「人類の多様性とその歴史」についてまとめたので、ここにスライドを挙げておきます。今治で始めた「現代人の科学C:進化論」の講義は、春学期と秋学期の毎年2回、合計12回やってきました。初回時のスライドに比べると12回目のスライドは随分と変化しました。これで終了です。

 

2023年6月に新1年生から質問がありました。急いでいたのでChatGPTの回答を翻訳して返しました。2023年12月20日にメールを整理していた時に、再度この質問に出会いました。国家試験用の補講講義も終わり、時間が取れたので、もう一度Alu配列について調べてみました。霊長類から人へ詳しい進化については、本講義の7回目の講義を大きく変えました。

 

2023年の学生さんから、第1回対面講義の後、基本的な疑問がありました。

大量絶滅は5回と言われているけれど絶滅種数を記録したグラフを見るとシルル紀からデボン紀の転換点や石炭期、第三紀の途中にもかなり絶滅しているように見えます。それらは何が原因なにでしょうか。またなぜ大量絶滅と言わないのでしょうか。

鋭い指摘ありがとう。生物種の絶滅には種々の原因があります。大陸の衝突、分離、マグマ(スーパープルーム)、隕石衝突、地軸転換、全球凍結、電磁波、放射線、大気の変動など

そもそも地質年代はどのように決めるのでしょうか?

「地質時代の区分は発見される化石によるため、各時代はそれら生物の時代とも言え、その絶滅が時代を区分している。 言い換えれば地質時代は生物の繁栄と絶滅の記録である。一部の例外を除き各紀の境界では大量絶滅が発生している。」

また、大量絶滅は、地質時代において幾度か見られる現象である。そもそも地質時代の「代」や「紀」の区分は、化石として発見される動物相の相違によるものである。原生代、古生代、中生代、新生代の「代」の時代区分は、大量絶滅により従来の動物の多くが絶滅し、新たな動物が発生したことによる区分である。「紀」の時代区分は「代」との比較では動物相の相違は小さいが、大量絶滅による場合もある。

では、大絶滅、大量絶滅とは?大絶滅は絶滅種の規模が大きいものと考えられている。

5回の大量絶滅を古い順に示すと、

 44400万年前のオルドビス紀末に起きた大量絶滅(O-S境界)。当時生息していた全ての生物種の85%が絶滅。 37400万年前のデボン紀後期に起きた大量絶滅(F-F境界)。全ての生物種の82%が絶滅。 25100万年前のペルム紀末に起きた大量絶滅(P-T境界)。海生生物のうち最大96%、全ての生物種で見ても90%から95%が絶滅。 19960万年前の三畳紀末に起きた大量絶滅(T-J境界)。全ての生物種の76%が絶滅。 6550万年前の白亜紀末に起きた大量絶滅(K-Pg境界)。恐竜のほぼ全てを含む全ての生物種の70%が絶滅。このデータから見ると、大まかに言って全生物種の約70%以上が絶滅したケースを大絶滅としているのかもしれません

 

 とても面白いレビューがありました。つい別の仕事をほっぽり出して読んでしまいました。気が付いたら、夜中の2時になっていました。

 

 2021年秋①学期の生物進化期末試験のモデル回答です。あくまでモデルで別の回答もあるとは思います。最後まで講義に付き合ってくれた学生さんありがとう。

 2021年11月、現代人の科学、生物進化の講義を始めて4年間、春①と秋①の講義なので、都合8回目の講義が終わります。学生と議論をしながら理解を深めてきました。それまで不思議に思わなかったことが、どのくらい不思議なことか?これまでの自分の理解が正しかったのか?など、いろいろ考えることが多かったです。十分に楽しめました。

 コロナ禍が収まりはじめ、久しぶりに対面授業になり、反転授業を始めました。そのためか、この間に学生に伝えたかったことを振り返る機会が増えました。また、環境変化やウイルスを生物進化の背景に入れて考えるようになりました。ゲノムと遺伝子という情報を中心に、今回、やっと自分の考えを纏めることが出来たような気がします。

 8回目は期末試験と重なるので、講義の時間がありません。代わりにVODで知らせることにしました。コロナで止まっていましたが、久しぶりの現代人の科学、生物進化の対面授業記録です。内容は随分進化しました。

対面1回原核生物 https://youtu.be/1uwMCgu1liQ

対面2回原生生物 https://youtu.be/4Ibw3HAwINs

対面3回1~3胚葉 https://youtu.be/fGN46hIYqd8 

対面4回カンブリア後 https://youtu.be/TZlINWNxuR8

対面5回脊椎動物 https://youtu.be/-danNRAaLuc

対面6回鳥・哺乳類 https://youtu.be/0BJoEY4EPHo

対面7回霊長類 https://youtu.be/asyZRB5f7po 

対面8回まとめ https://youtu.be/mwGuKOC-xw8

おまけ学術会議シンポ https://youtu.be/DVXLz6hWn2A 

 進化についての質問がありました。私見ですが回答しました。

 視覚系の進化の説明に関する項目で質問がありました。光エネルギーを生物が利用する系としてはロドプシン系の進化と、光合成系の進化があり、どちらも真正細菌の時から姿を変えて利用されてきました。もう一度整理しようと思い調べてみました。光に関する新しい質問がありましたので、先に挙げておきます。

群体と生物についての質問がありました。簡単に答えられると思っていたのですが、調べていくと、質問にあったように段々分からなくなりました。生物や微生物によくあるように、定義そのものが不明になってきて、分類に意味があるのか?といった疑問が出ました。

一応、整理すると①無性生殖をする、②クローン性の単細胞生物(個体)が、③集まって1つの個体としてふるまうが、④高等な器官を形成するものではない、を群体という?⑤そのうち、一定数の細胞(個体)数にとどまるものを特別に「細胞群体」という。でしょうか?

 変異型コロナウイルスの拡大で、第4波・3回目の緊急宣言と蔓延防止重点措置が取られる中、2021年春①対面授業と遠隔授業のモザイク状態です。古細菌について質問がありました。調べてみたら、前回スライドを作った後に急速な研究の進展がありました。

2021年春①の試験問題が載っていないと、対面授業で指摘されました。遅れましたがここに挙げておきます。国家試験に出るわけがないので5択100題はやめました。どこまで理解できたかを確かめてください。

妻と作った人形。

娘の修学旅行の写真をもとにしました。

妻と作った人形。

娘の修学旅行の写真をもとにしました。

オリジナルの写真です

 

娘のドイツ時代のカーニバルの写真です。大家さんは子ネズミちゃん「モイスヒェン」といっていました。

下の人形は妻の作品です。

先日、妻の作品が創刊700号記念家庭画報大賞の佳作に入りました。

題「何して遊ぼう」です。

 

妻が、稽古に通い、粘土で作った作品です。昨年、東京フォーラムで、他の生徒さんと一緒に展示されました、「仙人草」

(水やり不要です)。

妻の人形作品です。

ドイツ時代の香代の幼稚園の友達です

ある夏のスナップです。妻の父母、娘、甥たちの集合写真から作りました。