「動物感染症」というと、一般に獣医学で教える「畜水産動物や愛玩動物の感染症でなく、「動物由来感染症」や「人獣共通感染症」と誤解されることが分かりました。分かりやすくするために、ここでは「獣医動物感染症学」と命名しました。また、ポストコロナを見据えて、2021年の2回目の授業から、完全DX授業(反転授業)に変えてみました。学習意欲のある学生には、著しい効果はあるものの、まだ問題が多いようです。大学院の授業にはあっているかもしれません。獣医学部のFDで2021年10月に紹介しました。進化させる必要がありそうです。

 

 2022年には、第15回に愛玩動物の感染症のうち、一般の動物病院で目にする感染症を中心にまとめてみました。これで1回から15回まで完成しました。

 2021 年岡山理科大学獣医学部の3年次学生に2回目の「動物感染症学」教えることになりました。半分を担当してくれた桝井先生が退職されたので、今年は一人で全講義をすることになりました。そこで内容を見直し、国家試験も意識して、家畜の感染症を中心に組みなおしました。概論、軟体動物から、甲殻類、昆虫、魚類は昨年のVODとスライドを使いましたが、鳥類、牛(ウイルス、細菌、原虫他)、豚(ウイルス、細菌他)、綿山羊、馬といれ、愛玩動物まで14回で説明しました。15回は期末試験です。

 VODの講義と、反転授業として始めた分散対面授業は、You Tube に載せました。獣医の学生さんにはMy logに載せてあります。

 

 第1回は概論です。

動物感染症学は、始めたばかりで、まだ統一が取れていません。来年度までには整理して学生さんが体系だって理解できるように努力します。とりあえず今年の14回のVODをあげておきます。再評価の学生さん見ておいてください。

1回の1総論と疫学https://www.youtube.com/watch?v=MQjctlFmlNM

1回の2生体防御系https://www.youtube.com/watch?v=1HiLfBTDhJc

2回の1軟体構造https://www.youtube.com/watch?v=11X9QkgDl5o&t=1179s

2回の2タコイカ感染https://www.youtube.com/watch?v=3FIzDqUfmuc

2回の3軟体OIEリストhttps://www.youtube.com/watch?v=INqe0o1YxgU

3回の1甲殻類構造https://www.youtube.com/watch?v=TJMuoQst-d0

3回の2甲殻類OIE:https://www.youtube.com/watch?v=WXz4gLDvRIY 

3回の3甲殻その他https://www.youtube.com/watch?v=Qyxy4ISfIRo&t=33s

4回1ミツバチ構造https://www.youtube.com/watch?v=t07NnyqpO6o

4回2ミツバチ感染https://www.youtube.com/watch?v=Py0MHryERLc

5回の1魚類感染https://www.youtube.com/watch?v=JEz9AlqSxMg

5回の2魚類ワクチンhttps://www.youtube.com/watch?v=Z9oxrdzmQVs

6回の1鳥類ウイルスhttps://www.youtube.com/watch?v=0i_Io6ekhbE&t=0s 

6回の2鳥類細菌 https://www.youtube.com/watch?v=bsKL8lF0VKU&t=0s

6回の3鳥類原虫他https://www.youtube.com/watch?v=1bTXoJx4iN4&t=0s

7回の1牛DNA https://www.youtube.com/watch?v=fBXZH11AHts&t=0s

7回の2牛RNA https://www.youtube.com/watch?v=zRwmSxbDbDA&t=0s

8回の1牛G陽性 https://www.youtube.com/watch?v=SomDEv5TNF4&t=0s

8回の2牛G陰性 https://www.youtube.com/watch?v=EKR5HV3LZkU&t=0s

9回の1牛原虫 https://www.youtube.com/watch?v=X9TlGuVF8Ew&t=0s

9回の2真菌他 https://www.youtube.com/watch?v=RYXswRXVp10&t=0s

10回の1豚DNA https://www.youtube.com/watch?v=lulCjD7jZEk&t=0s

10回の2豚RNA https://www.youtube.com/watch?v=0xXGKR5Iq-c&t=0s

11回の1G陽性 https://www.youtube.com/watch?v=XMxayQvBUdM&t=0s

11回の2G陰性 https://www.youtube.com/watch?v=aZQZ8_lZAnk&t=0s

12回の1緬山羊ウイルスhttps://www.youtube.com/watch?v=WgsTBFik8hQ&t=0s

12回の2緬山羊G陰性https://www.youtube.com/watch?v=ek2xUytotzc&t=0s 

13回の1馬DNA https://www.youtube.com/watch?v=edNCHdjUK_I&t=0s

13回の2馬RNA https://www.youtube.com/watch?v=vkm9obNlCUE&t=0s

13回の3馬細菌他 https://www.youtube.com/watch?v=z9QIMbGt8ac&t=0s 

14回の1伴侶動物1 https://www.youtube.com/watch?v=bJMXCPsIt1E&t=0s

14回の2伴侶動物2 https://www.youtube.com/watch?v=PPT0Zav0lrw&t=0s

15回は期末試験です。https://www.youtube.com/watch?v=0xXGKR5Iq-c&t=0s

以上で動物感染症2単位の全講義VODです。

反転授業を試みた際の分散対面授業の記録を以下に載せておきます。

1回概論・疫学 https://www.youtube.com/watch?v=WsOUBZdza3o&t=0s

2回軟体動物 https://www.youtube.com/watch?v=ZRimNWqIeRY&t=0s

3回甲殻類 https://www.youtube.com/watch?v=v4NSBrSu490&t=0s

4回昆虫類 https://www.youtube.com/watch?v=EDv9ectEaj8&t=0s

5回魚類 https://www.youtube.com/watch?v=zK_AR-x8cso&t=0s

6回鳥類 https://www.youtube.com/watch?v=rTM6jPzwGhk&t=0s

7回牛ウイルス https://www.youtube.com/watch?v=8bBkxtnfgws&t=0s

8回牛細菌 大学のネットの故障で対面授業記録が取れませんでした。 

9回牛原虫 https://www.youtube.com/watch?v=R1XaTZUl3Tg&t=0s

10回豚ウイルス https://www.youtube.com/watch?v=rqjm6cUzkIk&t=0s

11回豚細菌 https://www.youtube.com/watch?v=43TCrepEiMg&t=0s

12回ヒツジ https://www.youtube.com/watch?v=I1NBZu1pwBk&t=0s

13回ウマ https://www.youtube.com/watch?v=JJkYJuNOuJg&t=0s

14回愛玩動物 https://www.youtube.com/watch?v=bAruygrprMU

15回愛玩動物追加 https://youtu.be/sZMuY4_wZVQ

 第2回は軟体動物感染症です。今回のために新規に作成したスライドです。オウムガイからタコ、イカ、貝類のアワビ、カキなど、水産養殖と共同で獣医が責任を持たなければならないフィールドです。OIEのリスト感染症を中心に説明します。講義は、そのうちYou Tubeに載せておきます。

 

 

 千葉科学大学1,2年生の秋学期「動物感染症概論」の講義が終わりました(2017年)。今学期は宿主として、世界動物保健機関(WOAH,旧国際獣疫事務局OIE)が、「水棲動物健康規範」であつかっている甲殻類(エビ)の感染症から初めて、昆虫(ミツバチ)、魚類、鳥類、哺乳類(ヒトまで)と進めてきました。獣医学で教える感染症の宿主です。

 2019年、岡山理科大今治キャンパス獣医学部で1年生に「現代生物進化」を教えています。その中で真体腔の旧口動物群として水生の甲殻類と陸生の昆虫(蜜蜂)の講義をしたとき、エビの話をしました。それと関連してエビ(甲殻類)の感染症を知りたいという質問がありました。千葉科学大学の時に「動物感染症概論」で教えていたので、ホームページを見なさいと言いました。自分でホームページを開けてみると、その時(千葉科学大の時)の講義のスライドが全くアップしてありませんでした。とりあえず「動物感染症概論」4回目の甲殻類感染症のスライドだけでもアップしておきます。いずれ時間を見て他の動物種の感染症もアップします。岡山理科大獣医学部の講義「動物感染症学」では、甲殻類は3回目になりました。

 

1,2年生の秋学期「動物感染症概論」の講義が終わります。今学期は宿主として、世界動物保健機関(WOAH,旧国際獣疫事務局OIE)が、「水棲動物健康規範」であつかっている甲殻類(エビ)の感染症から初めて、昆虫(ミツバチ)、魚類、鳥類、哺乳類(ヒトまで)と進めてきました。いずれも獣医学で教える感染症の宿主です。

 他方、同時開講の「病原体の科学」では、生命進化と関連して、細菌(古細菌、ウイルス)から、単細胞の真核生物である原生動物(原虫)、ミトコンドリアを持つ多細胞の真菌類、そして3胚葉の寄生虫(扁形動物、線形動物)という、生物進化に沿った順序で教えてきました。

 両者の関係をまとめたものが、以下のスライドです。地球上に出現した生命体が、次の生物を宿主として感染(寄生、共生)し、その後、その宿主が新しい病原体として、次の宿主に感染していった課程がわかります。

 一般的な寄生虫の代表である、扁形動物(条虫、吸虫)の末裔が貝類などの軟体動物に進化し、線形動物(線虫)の末裔が甲殻類や昆虫に進化し、それが、動物感染症で教える宿主の原点となります。しかし、一部の節足動物(昆虫)は、宿主であり、また高等動物の病原体です。このように生物の相互作用は循環し、進化してきたのです。「生体防御系の進化」(進化免疫学)をこれに加えると、3大講義は完結するのです。

 なお、黒い細い線は生物の進化の系列を、破線矢印は病原体の宿主生物への感染方向を示しています。

 

 「人獣共通感染症」や「病原体の科学」などで最初に示した、病原体と宿主の関係図、高等動物(宿主)と病原体の関係(下図)は、上のスライドを見れば、その意味が解ると思います。

 

 さらに比喩的にこの現象をとらえれば、「感染症の食物連鎖」という図になります。これらはいずれも宿主と病原体の関係、進化、環境における生物の相互作用と循環を示しています。そしてその現象は、現在も進行しているということです。

 第15回の講義で、これまでの14回の講義をまとめたものです。時間が出来たら、毎回の資料をアップします。忘れていました。以下に4回(ミツバチ)ワクチンについては動物感染症2にあります。5回(魚類),6回(鳥類)の予習用スライドを示します。反転対面授業のスライド、ミニテストはyoutibeを見てください。

 

 動物感染症学第6回は魚類の感染症とワクチンについて紹介します。対面講義記録はYouTubeを見てください。2021年度https://youtu.be/zK_AR-x8cso

2022年度第5回反転対面授業 https://youtu.be/zPacBWJULoA

 

 動物感染症第6回は鳥類の感染症です。2年生の人獣共通感染症の鳥類、及び家禽疾病の1~7回でも、鳥類感染症については学修するので、3年生の動物感染症学の鳥類はまとめという感じです。https://youtu.be/0i_Io6ekhbE

 

 7回からは、家畜に入ります。7回は国家試験に最も多く出る家畜としてのウシです。ウイルス病(7回)、細菌感染症(8回)、原虫、真菌、寄生虫(9回)です。豚(10回、11回)、馬(12回)、めん羊・山羊(13回)の感染症も、基本的には牛の分類と同じ様式でまとめていきます。大変ですが、牛を乗り越えれば、楽になります。また、病原体及び病変は家禽疾病のモノ(例、ポックス、ヘルペス・・・)と類似のものがあるので、一緒に理解すると楽です。

 第8回は牛の細菌感染症です。YouTubeでの紹介は以下にあります。グラム陽性細菌からグラム陰性細菌の順で説明します。グラム陰性菌の大半はプロテオバクテリア門の病原菌群です。あとは、レプトスピラとマイコプラズマくらいです。

https://youtu.be/SomDEv5TNF4

 

 

 動物感染症学9回は牛のシリーズ最後です。ウシの原虫病、真菌症、寄生虫を一度にやります。細かく言えば、それぞれで1コマづつ必要かもしれません。足りないところは対面授業で補っていきます。コロナ禍の中でしたが、幸い、21年22年ともに対面授業が出来ました。

9回のyoutube https://youtu.be/X9TlGuVF8Ew

2021年の9回の反転対面授業 https://youtu.be/R1XaTZUl3Tg

2022年の9回の反転対面授業 https://youtu.be/IhmG8hEEcg0

 

妻と作った人形。

娘の修学旅行の写真をもとにしました。

妻と作った人形。

娘の修学旅行の写真をもとにしました。

オリジナルの写真です

 

娘のドイツ時代のカーニバルの写真です。大家さんは子ネズミちゃん「モイスヒェン」といっていました。

下の人形は妻の作品です。

先日、妻の作品が創刊700号記念家庭画報大賞の佳作に入りました。

題「何して遊ぼう」です。

 

妻が、稽古に通い、粘土で作った作品です。昨年、東京フォーラムで、他の生徒さんと一緒に展示されました、「仙人草」

(水やり不要です)。

妻の人形作品です。

ドイツ時代の香代の幼稚園の友達です

ある夏のスナップです。妻の父母、娘、甥たちの集合写真から作りました。