2022年、5年生は獣医系17大学で共通に行われる、共用試験と総合参加型臨床実習で、コアカリキュラムの全てが終了しました。その後、他の16大学には無い、「アドバンスト教育科目群」がスタートします。まず、卒業研究や卒業後のことを考え、5年生の全学生が一人ずつ別々の場所で研修を受けるキャリアースキルアップ研修」です。初めての試みであること、想定外のコロナ流行下での実施となることで心配しましたが、受け入れ組織、機関、病院などの好意もあり、無事に終わりました。

 夏休みも終わり、秋①学期からは、3分野に分かれて本格的なアドバンスト科目群の、講義・演習・実習が始まります。私の最初の講義は「国際獣医事概論」で、これまでの講義には無い、全くのオリジナル講義です。もちろん教科書はありません。試行錯誤で進めて行くつもりです。講義が無事に済んだらYou Tubeに載せるつもりです。無事に7回の講義を終えました。全てオリジナルです。

 学生さんの意見を聞いて、次回は、もう少し視点を明確にすること、獣医事とのかかわりを明確にすることが必要かと思います。

講義が始まりました。講義録はYou Tubeに載せました。

第1回対面講義2022貿易 https://youtu.be/eaphYdGPW-Q

第2回対面講義2022耐性菌 https://youtu.be/J9W_HvoUs1M

第3回対面講義2022食品基準 https://youtu.be/dnRoDb-FKjo

第4回対面講義2022野生動物 https://youtu.be/rR4LQG4-hGQ

第5回対面講義2022Zoonisis https://youtu.be/wUOI80kkd5Q

第6回対面講義2022越境感染 https://youtu.be/iEeGbW29DOo

第7回対面講義2022温暖化多様性 https://youtu.be/Y1yndtEsnfI

無事に2022秋①の講義は完結しました。

 国際獣医事概論対面授業、第1回国際貿易と獣医事です。国際獣医事と動物・動物製品の貿易について詳しく紹介したいと思います。獣医事とは?国際貿易のルール(WTO)と獣医師の役割、WHO,FAOの専門委員会(Codex)とOIEのコラボレーション、SPS協定、獣医師証明などがキーワードになります。 

https://youtu.be/eaphYdGPW-Q

国際獣医事概論第2回は、耐性菌と国際獣医事についてです。現在、感染症と並んで、国際的に大きな問題となっているのが耐性菌問題です。G7やG8,G20、国連などでも深刻な問題として取り組み始めています。グローバルにどのように取り組んでいるかを紹介しようと思います。主な内容は以下の通りです。

 耐性菌(AMR)に対する国際的取り組み。2014WHOのサーベイランス、行動計画。2015WHOOIEAMRへの取り組み。2015年 G7サミット、G8 保健大臣の声明。抗生物質の作用機序と耐性機構。日本の20162020年プロジェクト成果。        

 考えてみると、この問題に関しては、千葉科学大学の時にもとりあげていました。作用機序や耐性機構については、食品安全委員会の耐性菌の座長を務めたこともあり、少しは、考え方が進歩したような気がします。

https://youtu.be/J9W_HvoUs1M

  国際獣医事概論第3回は、国際的な食品安全基準と認証がどのようにシステム化され、どのような方向に向かっているのか?獣医師がどのような役割を担うのかについて紹介します。NASAのHACCPをFDAが利用し、CODEXがガイドライン化して、国際的な基準となりました。他方、GGAP、GMP、ISO, GFSIなどなど、種々の食品の品質管理、安全管理のシステムが開発され、認証組織や機関が出てきました。いま、国家レベルの基準とNPOなどの認証組織の活動、CGFによる国際的統一化が進んでいるように見えます。

https://youtu.be/dnRoDb-FKjo

  国際獣医事概論の対面4回授業は、野生動物における国際感染症対応です。国際的な野生動物の保全に関する調査研究(メタ解析の初めのころの論文)、国際的な野生動物保全に関わる取り組み、獣医事としての国際的野生動物保全方針について理解する。実際に国際的なレベルで問題となっている事例についても説明します。IUCN, FAO, UNEPなどについても紹介します。

https://youtu.be/rR4LQG4-hGQ

 国際獣医事概論第5回対面講義のテーマは国際感染症と獣医事にしました。新興・再興感染症の多くが人獣共通感染症であり、容易にパンデミックとなることから国際機関が協力して統御しようということになりました。その時のキーワードがOne Healthで、今や、国際的な流行語になった感があります。しかし、人獣共通感染症に対する活動は、最近始まったものです。国際・国内のワンヘルス体制やその活動を紹介します。

https://youtu.be/wUOI80kkd5Q

 国際獣医事概論対面6回家畜感染症2022秋の講義です。OIEの第7次5か年計画(2021年~2025年)のビジョンとミッション、基本戦略等について紹介します。獣医学部の教育、人材育成、ニーズ等についても述べられています。全体としては、2004年のマンハッタン原則と国連のSDGsに基づき、OIEのこれまでの戦略のバージョンアップ、及び組織改善などが示されています。越境感染症対応としては、FAOの口蹄疫、OIEの豚熱、日本の特定家畜伝染病防疫指針の高病原性鳥インフルエンザを、それぞれの組織の規範事例として比較、考察したものを紹介します。新しい試みで不十分かもしれません。

https://youtu.be/iEeGbW29DOo

国際獣医事概論第7回は、生物多様性、地球温暖化等の問題です。シナリオなしで始めた国際獣医事概論でしたが、無事に7回が終わりました。生物多様性と地球温暖化の国際的な課題について、背景、条約発効、議定書、内容の再検討、改正などを各条約の締約国会議(COP)の活動を中心に説明します。生物多様性については、ワシントン条約、ラムサール条約、生物多様性条約、カルタヘナ条約、名古屋議定書など、地球温暖化に関しては、京都議定書、パリ条約を中心に、オゾンホール、大気汚染、海洋汚染、砂漠化国際獣医事概論第7回などの条約・議定書の解説を行います。

 2022年秋①に始めた、7回の国際獣医事概論です。テキストもなく、全て手作りの授業でした。学生さんたちのレポートです。スペースがなく、全員のレポートは載せられませんでした。学生さんたちの意見を聞いて、来年はもう少し進んだ授業をやりたいと思います。

妻と作った人形。

娘の修学旅行の写真をもとにしました。

妻と作った人形。

娘の修学旅行の写真をもとにしました。

オリジナルの写真です

 

娘のドイツ時代のカーニバルの写真です。大家さんは子ネズミちゃん「モイスヒェン」といっていました。

下の人形は妻の作品です。

先日、妻の作品が創刊700号記念家庭画報大賞の佳作に入りました。

題「何して遊ぼう」です。

 

妻が、稽古に通い、粘土で作った作品です。昨年、東京フォーラムで、他の生徒さんと一緒に展示されました、「仙人草」

(水やり不要です)。

妻の人形作品です。

ドイツ時代の香代の幼稚園の友達です

ある夏のスナップです。妻の父母、娘、甥たちの集合写真から作りました。