2020年は「新型コロナウイルス感染症」(コロナウイルス感染症の項目に纏めてあります)の流行拡大で、授業は遠隔授業に変わりました。また、この講義の特徴であった30カ所を超える獣医師とVPPが活躍している職場を見学し、パワーポイントでレポートを発表し、情報の共有化を図るということが出来なくなりました。そのため、これまで1回であった私の講義が、2回になりました。1回目はオリエンテーションを兼ねる概論なので2019年とほぼ同じ内容でした。しかし、今回は、現場を訪問できないということで急遽、30カ所の紹介をすることになりました。講義は、パワーポイントのスライド(新たに作りました)とvideo on demandの授業動画に変えました。早めに流行が終息し、延長した現場訪問が春学期のうちにできるといいのですが。

 

 最初に県庁の司令塔としての業務の内容、および厚労省関係の県の機関の活動と農水省関係の機関の活動から始めました。これだけで16カ所ありますから、獣医及びVPPが公的機関で活躍する場が多いことが分かります。

 特に保健所は、市民と直接的に接する現場です。また、その職域の広さには驚くべきものがあります。こうした職域の専門家を育てる大学の教育はあるのでしょうか?また、これらの分野を総合的にマネージメントできる人材が必要です。獣医師、VPPを含めて、幅広い公衆衛生(獣医領域で言えば、環境衛生、動物衛生、野生動物、動物感染症、人獣共通感染症、食品衛生、食の安全、食中毒、疫学、調査・検査・分析・・・)をこなせる知識と技能を身に付かせないといけないように思います。

 

 農水省関連の機関においても、その職域のすそ野は広いことが分かります。獣医学の人材養成が従来の小動物、大動物の予防、診断、治療学だけでは済まないと思います。畜産、水産との密接な教育連携、経済・経営、社会学の思考方法の知識、技能も教授する必要があるように思います。現状のカリキュラムでは難しいので、大学院を含めてキャリアスキルアップ教育課程において、現場で活躍している獣医・VPPの専門家によるvideo on dimand 授業やzoom授業などをカリキュラムに入れる必要があるように思います。

 

 4つのタイプの違う牧場を紹介します。牛の飼育牧場といっても、肉牛、乳牛では大きく違いますし、肉牛でも黒毛和種のような肉用牛、乳牛と肉牛のF1交雑種、あるいはホルスタイン♂の肉用牛など様々です。飼育規模でも数百頭から数千頭までいろいろあります。それぞれの企業戦略、それぞれにおける獣医師とVPPの役割りとニーズについて紹介したいと思います。

 後半は、特徴のある面白い組織、機関の紹介。学生さんにとって興味のある分野である動物園の現状について、とべ動物園を池田動物園の例に紹介します。最後に2つのユニークな教育センターを紹介します。

 

 2019年度の授業が始まります。動物関連キャリア概論は、獣医師及び獣医関連専門家(VPP)を目指す学生さんたちのための導入教育です。春①の主要科目です。昨年の1年生がまとめてくれたデータがテキストとなり、大学の講義資料に入っています。

 第1回の講義も、新しく買ったソフト(dBook)を使って全面的に改変しました。学生さんが作ってくれた、キャラクターも登場します。大学の講義資料にアクセスできないリスクがあるので、このホームページに載せておきます。

 動物関連キャリア―概論は、獣医学や動物看護学のコアカリキュラムにはない科目です。今治キャンパスでは、獣医学科と獣医保健看護学科を同時に設置したので、両学科の学生さんが将来チームを組んで活動することが出来るように、獣医師と獣医関連専門家(VPP)の活躍できる職域を最初に理解する目的で、この科目を置きました。講義と現場の体験学習と発表による情報の共有化を図ろうというものです。

 

 第2次世界大戦のあと、日本の獣医学の内容は大きく変わってきました。戦後の食料不足を解消するため、獣医師の活動は、畜産業の振興支援、家畜衛生と産業動物診療技術の高度化からはじまりました。その後、生命科学(ライフサイエンス)が急速に進展し、生化学からゲノム科学まで動物を対象とした獣医科学も発展が続いています。経済の高度成長に伴い、核家族化が進み、愛玩動物(ペット)が伴侶動物となり、小動物高度獣医療、獣医看護技術の高度化が進んでいます。最近は、獣医に対する食の安全管理、危機管理、人獣共通感染症の統御など、新しいニーズが、国内外で高くなりました。

 

 もう少し丁寧に説明すると、下のスライドのようになります。

 よしかわ先生の説明に対し、りかこさんは食べ物がなかったのですか?と不思議がっていますが、戦後は、本当に食べるものがなかったのです。お肉や卵や牛乳は、通常食べられませんでした。病人やお祝いの時に食べられる程度でした。家畜の病気のコントロールのために、ワクチンや診断法の開発が獣医師の重要な役割でした。

 その後に、生命科学がものすごいスピードで進みました。生化学、分子生物学、ゲノム科学、ポストゲノム科学と、こうたくんが驚いているように、わずか半世紀で生命科学は全く違う世界を見せてくれています。また、高度経済成長により、核家族化が始まり、日本に長く続いた3世代~4世代が一緒に生活するという家族構成がなくなり、新しい家族として伴侶動物がヒトの代替となり、小動物高度獣医療がすすみました。先進国では、飽食時代を迎えて、食の安全・安心が消費者の関心事となり、獣医が食の安全管理、危機管理、人と動物の共通感染症統御などの役割を果たす必要が生じました。このため、国際的にも米国、欧州、アジアで新しい獣医大学が新設されています。

 

 一般に獣医師というと、街の動物のお医者さんというイメージをお持ちと思います。新入の学生さんも同じでしょう。しかし、実際には獣医師及び獣医関連専門家(VPP)の職業は非常に後半ですし、見えないところで社会を支える非常に重要な役割を果たしています。

 動物関連キャリア概論は、こうした現実を新入生に、まず、知ってもらおうというのが目的です。上に述べたように、国内外で獣医に対するニーズは変遷・拡大しています。本学部が目指す、新しい獣医師と獣医関連専門家(VPP)の関係を知るには、その出口(ディプロマ)である職業を見るのがわかりやすいと思います。

 就職先の主な分野としては、小動物(伴侶動物)臨床分野、産業動物臨床分野、畜水産振興分野、公衆衛生分野、家畜衛生分野(地方公務員)、獣医行政及び獣医関連行政分野(国家公務員)、ライフサイエンス研究分野などがあります。個々については後で説明します。

 

 獣医の教育は、各分野でステップアップできるように組まれています。動物関連キャリアでも、1年生の本講義の概論から、2年生にはキャリア教育科目で「企業情報特論(2単位、16回)」があります。今回見学する施設等のトップ方が現場の詳しい情報を講義してくださいます。

 VPPでは、2年生で「動物衛生実習」が、3年生では「実務実習」や「インターンシップ」があります。3年生後半からは、3分野の「アドバンスト科目群」が開講されます、獣医学科と1/3は同じ講義です。卒業研究もあります。

 獣医学科では、「動物衛生実習」「公衆衛生実習」などのあと「総合参加型実習」「キャリアスキルアップ研修」があり、その後3分野の「アドバンスト教育科目群」が組まれています。卒業後の専門獣医師として活躍できるようにカリキュラムが組まれています。

妻と作った人形。

娘の修学旅行の写真をもとにしました。

妻と作った人形。

娘の修学旅行の写真をもとにしました。

オリジナルの写真です

 

娘のドイツ時代のカーニバルの写真です。大家さんは子ネズミちゃん「モイスヒェン」といっていました。

下の人形は妻の作品です。

先日、妻の作品が創刊700号記念家庭画報大賞の佳作に入りました。

題「何して遊ぼう」です。

 

妻が、稽古に通い、粘土で作った作品です。昨年、東京フォーラムで、他の生徒さんと一緒に展示されました、「仙人草」

(水やり不要です)。