先の霊長類学会大会で言ったように、9月7日の朝に学生さんたちと今治市のアースランドを訪問しました。目的は、今治市のアースランド「地球の道」:46億年を460mで歩いて体験する道の終点?に、第37回日本霊長類学会大会のメモリアルとして、5500万年(55㎝の長さ)の霊長類の進化系統樹の小さなモニュメントを展示させていただくためでした。
幸い、天気に恵まれ無事に飾り付けが出来ました。機会があったら是非見てください。
2018年7月16日~18日、今治市いこいの丘1-3岡山理科大学獣医学部で、第37回「日本霊長類学会大会」を行います。是非、参加してください。
関連ポスターが3種類できました。文部科学省の科学研究費の支援をいただいたイベントの紹介です。市民公開講座、出張講義、アースランドの紹介です。
大会長の挨拶はYou Tubeに載せました(2020/12/05)
日本霊長類学会大会の挨拶ですが、急いで作ったので言葉足らずです。プログラム等がきまってきたら、ちゃんとしたものを流したいと思います。
コロナウイルスに関しては3回ほど講演をしました。私自身も、少しずつその関心はコロナウイルス(SARSCoV-2)から「ウイルスと社会」に移ってきたようです。コロナ禍のストレス発散モデル?も載せておきます。
コロナウイルス入門 https://www.youtube.com/watch?v=7y8DT...
種を超えるウイルスとコロナ https://www.youtube.com/watch?v=limW7...
コロナと社会 https://www.youtube.com/watch?v=-aW57...
登校自粛の過ごし方? https://www.youtube.com/watch?v=1Buqj...
最も難しい内容に挑戦する方は、このHPのCOVID19を見てください(2020年2月末)。
また、学会では、スライドで示したように霊長類のVOD授業を行う予定です。モデルとして、レベルは高い?ですが、大学で教えている内容を紹介します。でも、1年生の春1学期ですから、入学直後の授業です。高校生でも理解できると思います。細菌から始まる「生物進化論」の最後にヒトとサル類の関係を論じています。3回に分割されていますが、それぞれテーマが違うので、ここに掲載しておきます。
VOD授業1:霊長類のゲノム、https://www.youtube.com/watch?v=TwAY6mSSm3w
VOD授業2:ヒトとネオテニー、https://www.youtube.com/watch?v=m6LGuQGCvdA
VOD授業3:脳と情報、https://www.youtube.com/watch?v=13EDnqrzzV4
なお、40億年の生命史と地球環境変化に関してはこのVODにあります。
VOD授業4:地球環境、https://www.youtube.com/watch?v=UZHDnbh0rBI
また、何故、学生がこの進化論を学ぶ必要があるかの解説があります。重要です。
VOD授業5:進化論を学ぶ、https://www.youtube.com/watch?v=UZHDnbh0rBI
生物進化に影響を与えた、地球環境の推移とともに生物進化を概観しています。
VOD授業6:進化論概要、https://www.youtube.com/watch?v=XPdjeHOviZI
生物多様性の維持は非常に重要であるとされています。多様性の意味は?考えてみましょう
VOD授業7:生物多様性、https://www.youtube.com/watch?v=PpqoUSV1_BM
第37回日本霊長類学会大会の正式ホームページが立ち上がりました。ご覧ください。
第37回日本霊長類学会大会のお知らせができました。
サンディエゴ動物園のゴリラが新型コロナ(COVID-19)ウイルスに感染しました。
松沢哲郎先生から原文の連絡いただきました。
動物園の方々にも知っていただきたいと思い和訳しました。
サンディエゴ動物園サファリパークのゴリラ群がCOVID-19ウイルスに陽性
サンディエゴ動物園サファリパークのゴリラの群れのメンバーが、COVID-19ウイルスであるSARS-CoV-2の検査で陽性を示した。1月6日水曜日、2頭のゴリラが咳をし始めた。現在の状況を考慮し、サンディエゴ動物園総合組織の獣医は、カリフォルニア動物健康食品安全研究所システム(CAHFS)を通じて、SARS-CoV-2のゴリラからの糞便サンプルのテストを開始した。 1月8日、予備テストでゴリラ群にウイルスが存在することが検出された。米国農務省(USDA)の国立獣医サービス研究所(NVSL)は、1月11日月曜日に陽性の結果を確認した。
テストの結果は、何頭かのゴリラにSARS-CoV-2が存在することを確認している。なお群れの他のメンバーにウイルスが存在する可能性も明確には排除できない。サンディエゴ動物園サファリパークのエグゼクティブ・ディレクターであるリサ・ピーターソンは、次のように述べている。「鼻づまりと咳を除けば、ゴリラは順調です。 群れは一緒に隔離されたままで、食べたり飲んだりしています。完全に回復することを期待しています。」
ゴリラは、米国疾病予防管理センター(CDC)およびサンディエゴ公衆衛生局からのCOVID-19安全プロトコルを含むすべての推奨予防策に従い管理されていた。またゴリラに近づく飼育員は、PPE(個人用防御具)を着用していた。それにもかかわらず、無症状のスタッフから感染したと疑われている。これまでの調査研究により、一部の非ヒト霊長類はSARS-CoV-2に感染しやすいことが確認されている。しかし、これは実際に大型類人猿へ自然感染した最初の事例である。感染による深刻な反応があるかどうかは不明である。
「ほぼ1年間、私たちのチームメンバーは、この非常に感染性の高いウイルスから、お互いと私たちが世話をしている野生動物を守るために、最大限の決意を持って、たゆまぬ努力を続けてきました。私たちのスタッフと、私たちが世話をしている野生生物の安全は、私たちの最優先事項です。」とピーターソンは述べている。
サンディエゴ動物園の世界野生生物保護専門家と保護活動家は、サンディエゴ動物園とサンディエゴ動物園サファリパークでゴリラの家族群を何十年も世話し、カメルーンのエボ・フォレストではゴリラを保護する取り組みに専門知識を提供してきた。サンディエゴ動物園総合組織は、飼育中のすべての野生生物を保護するために厳格なバイオセキュリティ対策を講じている。ニューカッスル病やウエストナイル熱などの新興感染症の脅威から野生動物群を保護することに成功している。 2020年3月、コミュニティがCOVID-19 パンデミックに対応したとき、サンディエゴ動物園総合組織の科学者は、感染症専門家と協力し、バイオセキュリティに関する専門知識をUSDA(米国農務省)、AZA(米国動物園・水族館協会)、およびその他の組織と共有し、世界中の野生生物を保護するための業界実行案を確立した。サンディエゴ動物園サファリパークは、多くの公共施設と同様に、12月6日から一般公開を中止している。サンディエゴ動物園サファリパークの霊長類の生息地では、類人猿は常にすべての来園者から安全な距離を確保しており、公衆衛生上のリスクにさらされないようにしている。
サンディエゴ動物園総合組織について
野生生物保護のリーダーとして、サンディエゴ動物園総合組織の活動には、サンディエゴ動物園、サンディエゴ動物園サファリパーク、サンディエゴ動物園保護研究所での野生生物保護活動(植物と動物の両方を代表する)が含まれ、同時に 6大陸の国際フィールドプログラムも含まれている。これらの事業体の活動は、年間10億人以上がアクセスでき、ソーシャルメディアを通じて150か国に伝達され、我々のWebサイトとサンディエゴ動物園キッズネットワークを介して、12か国の小児病院につながっている。 サンディエゴ動物園総合組織の仕事は、絶滅の危機から種を救うことに尽力している我々のドナーからの信じられないほどの支援によって可能になっている。