2014年1月に

動物感染症病原体検査の本ができました。
第1章微生物学の歴史、プリオンの特徴

第3章微生物検査の変遷と概要

第4章人獣共通感染症の項目を執筆しました。
37ページのコラム「感染症とは?」は、

このHPに一部改編してのせました。

(1年生教養ゼミ講義の最後の部分)

 

1月17日東京大学農学部一条ホールで大学院の講義をしました。

   タイトルは「感染症の統御における危機管理」でした。

1月20日はバイオインダストリー協会主催の「食の安全を考える」セミナーで

 「BSEに係る全頭検査と食の安全を考える」というタイトルで講演しました。

 嘉田良平先生のモデレーターによるパネルディスカッションは

 内容の濃い討議になりました。

1月23日つくば市桜(一社)予防衛生協会で2014年のBMSA第4回

 実技講習会で講義しました。タイトルは「動物実験と危機管理」です。

1月28日厚生労働省新興再興感染症研究事業の中間発表会があり、

 感染症研究所で中間評価の成果報告を行いました(データは下にあります)。

2月9日、東京は記録的な大雪の後でしたが、日本学術会議講堂で行われた

 ワイルドライフサイエンスのシンポジウムには大勢の方が参加して

 くださいました。「野生動物由来感染症の脅威と対策」の講演をしました。

2月15日、関東は2度目の大雪でしたが、千葉科学大学では危機管理学研究科

 修士論文最終発表会がありました。吉川が指導教官を務めたサテライト大学院の

 本田三緒子さんも研究発表を行いました。

 「動物病院における危機管理マニュアル作成に関する研究」です。

2月22日東京大学農学部一条ホールで日動協の教育セミナー・フォーラムが

 ありました。今年のデーマは動物実験の評価と情報公開でした。

 担当理事として参加しました。また23日には日本獣医生命科学大学で

 第9回指導員研修会があり、1日中あつい議論で盛り上がりました。

3月4日から7日まで、厚生労働省の依頼で台湾からの輸入動物の安全性確保の

 ための現地調査に同行します。行政院検疫局での協議と保管施設の調査が

 主な目的です。台北、台中、台南、台北と移動し、議論と査察をしました。

5月9日は、日本獣医生命科学大学の獣医学科5年生に講義をしました。

 「感染症とOne Health」という題で話をしました。これまで東大の大学院や

  学術会議のワイルドライフサイエンスでのシンポジウム、学術会議の重点大型

  研究の提案などをまとめたものです。

6月14日に千葉みなとのホテルで、東京農大の高校教職員千葉県支部の総会があり、

 2年生の授業でやった感染症ゲームを披露しました。さすがに高校の先生方の理解

 は早く、また伊藤先生や高根さんのヘルプもあり、盛り上がりました。先生方の

 紹介で、千葉科学大動物危機管理学科への受験生が増えるのを期待しています。

7月8日食肉学術フォーラム(南青山会館)で「動物感染症のコントロール」という   

 題で講演しました。動物危機管理、家畜感染症の統御、食中毒とリスクコントロールに

 ついて話しました。

8月5日名古屋大学野依記念会館で学術会議第2部のシンポジウム「食と健康」があり、

 講演しました(市民公開講座にデータがあります)。

8月10日三島市で日本学術会議農学委員会・食料科学委員会があり、同時に市民公開シン

 ポジウムがありました。「持続的な畜産の課題」について講演しました。

8月22日首都大学東京の市民公開講座で「人の安全保障を脅かすもの」シリーズで、「生態

 系を脅かす人と動物と微生物の相互関係」を講義しました。

8月28日千葉科学大学で「サル類の臨床と病理の研究会」が開催されました。70人を超え

 る参加者がありました。基調講演で「サル類の臨床の場で注意するサルとヒトの人獣共通

 感染症」を紹介しました。

8月30日には、竹橋のサテライト大学院に農水省の事務次官が講義に来てくれました。

 白熱教室なみの講義と議論が出来ました。

9月3日と5日は、千葉県の依頼で、それぞれ船橋と君津で、動物取扱い管理者に動物由来

 感染症の講義をしました。

9月17日、つくば国際会議場で第20回の野生動物医学会があり、20周年記念のシンポジウ

 ムがありました。学術会議ワイルドライフサイエンス分科会の委員として座長を務めま 

 した。本学会創設に関与した先生型の熱い思いが伝わってきました。

9月20日、第4回オープンキャンパスで「デング熱とエボラ出血熱」の講義をしました。

 データは「動物危機管理news2014」に載せました。

9月から千葉県の動物取扱責任者の研修会がはじまり、房総の内外等、広い千葉県を飛び

 回っています(講演のデータは動物取扱責任者の項目にあります)。

10月10日から24日まで、米国訪問。シアトル、ワシントンDC、ジョージタウン大学、

 コーネル大学で食の問題、バイオテロ、エボラ、国際獣医教育等について情報収集と

 話し合いをしてきました。CNNでは毎時、米国のエボラの2次感染ニュースです。

10月16日コーネル大学は紅葉の盛りで、絵のような景色です。150周年記念セレモニ

 ーで、各学部の活動や紹介がメジロ押しでした。かつてコーネル大学で最大の留学生を

 誇っていた日本からの留学生がほとんどいなくなったようで、日本の存在が希薄になり、

 代わって中国、韓国、インドからの留学生が上位を占めていました。

11月3日から8日まで、台湾(台北)でOIEの野生動物疾病委員会(WGWD)の会議です。

 朝から晩まで議論の連続です。パリ以外で会議を開くのは初めてでした。

12月2日は厚生労働省新興・再興感染症の研究班会議でした。今年2回目の総合班会議で、

 それぞれの研究分担者の報告と、これからの方針について議論しました。

12月6日と7日は、実験動物技術者の1級と2級の実地試験が日本獣医生命科学大学でありま

 した。千葉科学大学からも筆記試験合格者が試験に臨みました。寒かったですが、天気に

 恵まれ、無事に終了しました。

12月9日は新橋ロータリークラブでエボラ出血熱、デング熱の講演をしました。動物感染症

 対策論で180分と90分の授業で教えたエッセンスを30分で紹介するというもので、時間

 配分が大変でした。

12月11日は、千葉県姉ヶ崎で、千葉県NOSAIの専門獣医師の技術研修会でBSE,口蹄疫

 高病原性鳥インフルエンザの感染症危機管理の課題として、3時間講義しました。午後は、

 やぐらづるというシミュレーションゲームをしました。初体験でしたが非常に勉強になり

 ました。柴田さん、堀北さん、田中さんお世話になりました。現場の方々とのゲームは、

 かなり間違えた方向に進みましたが、楽しかったです。感謝!

12月13日日本獣医生命科学大学で「世界を震撼させる動物由来感染症の脅威」という、セン

 セーショナルな題で講演しました。専門家の多い場での講演でしたので、日ごろ考えてい

 ることを主体に議論できました。



 

感染症ゲーム改訂版のスライドです。

 

 

日本獣医生命科学大学5年生への講義のスライドです。

印刷したスライドは白黒でした。

カラーで見たい学生さんは、こちらを見てください。

 

 

台湾視察時の写真。

動植物防疫検疫局の方々、お世話になりました。

 

 

3月14日日本学術会議講堂で「食品安全分野におけるレギュラトリーサイエンスの役割と課題」のシンポジウム(食の安全分科会、獣医学分科会主催)を開きました。年度末の忙しい時期でしたが、多くの参加者を得て、議論ができたと思います。課題解決のための具体案について、次回のシンポジウムができたらと考えています。

 

 

東大大学院の講義資料です(2014年1月17日)。

 

 

バイオセーフティー技術講習会の「動物実験と危機管理」の講義内容です。

 

 

厚労省研究班の中間報告のスライド

 

 

日本学術会議シンポジウム:ワイルドライフサイエンスでの講演内容です 

 人類の歴史と感染症を振り返ると、初期人類(猿人、原人)時代の感染症は、アフリカ大地溝帯から草原に出て、野生動物と接触した時から始まったといえる。当時の小集団の人類では、急性感染症が持続することはありえない。人の体内に病原体が持続する感染症(結核やハンセン病)や人以外にベクターや中間宿主を持つ感染症(マラリアなど)である。

 先史人類(旧人や新人)では、狩猟採取生活で移動生活を送っていた。野生動物の皮を利用し、肉を食用にしたため、炭疽やボツリヌス症(いずれも、土壌などで芽胞を形成すると数十年生き残る)が出現した。

 現生人類の時代に多くの感染症が出現するが、直接の機会は、農耕定住生活(約1万年前)の開始による人口増加、野生動物の家畜化、家畜由来の感染症の出現である。人の感染症である天然痘、麻疹、インフルエンザ、百日咳などは、いずれも家畜由来の疾病と考えられる。この1万年前のパターンは、奇妙なほど20世紀後半の新興感染症の出現シナリオに類似している(感染症の出現:山本太郎著、と新興感染症の類似点のスライド)。

 

 

 感染症は途上国由来のものだけでなく、先進国にも由来する。また、環境の変化(温暖化や環境汚染物質による海洋汚染など)に伴い野生動物も新しい感染症出現のリスクを負っている。

 しかし、感染症と病原体の関係というものを考えてみると。それは地球上に最初に出現した生命体群(細菌、ウイルス、真菌、寄生虫)と最後に出現した宿主(人あるいは家畜)のインターフェイスであり、中間に膨大な、生き物たちの相克(感染)が、現在も繰りかえされている。その意味では、環境、ワイルドライフ、その中での病原体(見えない微生物叢)の振る舞いなどを知る必要がある。我々が「健康は一つ、世界は一つ」(マンハッタン原則)という認識を持ち、人間中心主義を捨てて、どのように他の生命群と共存できる持続可能な社会を構築するかが、感染症の統御にもかかわる重要なテーマである。

One World, One Health(一つの世界、一つの健康)に関しては、自著「獣医さん走る」に、1章を設けて、詳しく書いてあります。

 

妻と作った人形。

娘の修学旅行の写真をもとにしました。

オリジナルの写真です

 

娘のドイツ時代のカーニバルの写真です。大家さんは子ネズミちゃん「モイスヒェン」といっていました。

下の人形は妻の作品です。

先日、妻の作品が創刊700号記念家庭画報大賞の佳作に入りました。

題「何して遊ぼう」です。