日本学術会議から政府に提言する項目の中で、中心的なものの1つに、

国策的に取り組むべき重点大型研究の提案があります。

約1年以上をかけて、学術会議の分科会、委員会から提案された

200以上の研究課題を評価、選考し、最後に残った27課題が公表されました。

第二部の生命科学の提案の1つである「動物界One Health,

アグリサイエンス研究拠点」(獣医学分科会、食の安全分科会提案)が

27課題の中に選ばれました。

 

 

本計画のゴールは、人と動物の健康が密接に関連しているという考えから、人を含めた動物の健康(One Healthを追及することです。また、One Healthを実現するために、動物の生存する環境の健全性を維持し、同じ世界に生きていること(One Worldを強く認識してサイエンスを進めるという戦略です。多様性のある動物種を対象とする農学の立場からOne Healthを実現しようという企画であり、そのため、主な実施機関と実行組織として、農学系を中心とする大学、公的研究機関等を挙げさせて頂きました。

 

 根底にある危機意識は、著しい人間活動の拡大が原生自然環境を破壊し、絶滅危惧種をはじめ生物多様性にとって脅威となっている現状であります。20世紀を牽引した、自然を改造し人類に従わせようという人間中心主義的な発想を捨てて、ヒトを生物学的なヒトに戻して考えようという発想がOne Healthの根源にある科学哲学です。地球の生命史から見ても、生物多様性のボトムアップの頂点に人がいるのではなく、多様性から始まる逆三角形のトップダウンの最下点に人がいると考えるべきでしょう。上位の健全性を維持することはヒトの健康にとって必須の要件です。

 

 具体的な研究戦略としては、これまで「個々の動物種」の生命過程(受精・発生、発達・成長、成熟・生殖、老化など)は個別に研究されてきましたが、多様な動物種についてその生命過程を横断的に研究する体制を構築することにより、動物種間の生存戦略の普遍性・特異性を明らかにすることが出来ると考えます。また、各動物種の生命過程が、遺伝的要因(形質遺伝子発現やSNPなど)、栄養要因(食事中のエネルギー量やアミノ酸量など)、環境要因(ストレス、気相、温度、時間など)、社会的要因(動物種間相互作用、微生物・ウイルスと動物間相互作用など)により変動する分子機構の解明を目指します。その成果を用いてそれぞれの動物種の生命過程を健康に維持し、地球レベルで動物種の共存共栄を可能とし、最終的に動物界One Healthの実現に迫るというものです。

 

既に農学領域だけに限らず、医学・薬学・理学領域の研究者も取り込み、動物資源リソース研究部門、産業動物ライフイノベーション部門、伴侶動物ライフイノベーション部門、野生動物生態・環境部門のセクションに分け研究の連携が取れるようデザインしています。これにOne Healthの概念に賛同する研究者の公募研究を加えます。地球上の生物の生存がかかった緊急性の高い大型研究の推進が可能になると考えています。

 

 

"One Health Program including human being in Animal World" is conducted aiming at the construction of Agricultural Science Research Station in Japan. In order to obtain a sustainable society of "One Health", we will establish a translational research center (the Agriculture Science Research Station). In the center, we integrate scientific knowledge on resources from land and sea, and investigate a comparative genomics of higher mammals for innovation. Core institute is Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo and implementing agencies are all the Universities and other National Institutes in Japan.

 

 

We integrate the existing agricultural animal sciences from the view of "One Health" concept, and set up four research wings (Animal bio-resource, Domestic animal innovation, Companion animal innovation and Wild life biomedicine) to promote novel BIOSCIENCE. Therefore, we want to create novel Agricultural Science adopted by interdisciplinary relationship rather than vertical division. We aim to accomplish the healthful world (One Health), in which every living organisms live coordinately and harmoniously on the earth (One World). 

 

妻と作った人形。

娘の修学旅行の写真をもとにしました。

妻と作った人形。

娘の修学旅行の写真をもとにしました。

オリジナルの写真です

 

娘のドイツ時代のカーニバルの写真です。大家さんは子ネズミちゃん「モイスヒェン」といっていました。

下の人形は妻の作品です。

先日、妻の作品が創刊700号記念家庭画報大賞の佳作に入りました。

題「何して遊ぼう」です。

 

妻が、稽古に通い、粘土で作った作品です。昨年、東京フォーラムで、他の生徒さんと一緒に展示されました、「仙人草」

(水やり不要です)。

妻の人形作品です。

ドイツ時代の香代の幼稚園の友達です

ある夏のスナップです。妻の父母、娘、甥たちの集合写真から作りました。